ここまでの記事では、
肩の痛みや違和感を
どのように捉えればよいのかについて
整理してきました。
肩の痛みが続くと、
「原因は何なのか」
「どうすればいいのか」
「このまま動かしてよいのか」
と考え続けてしまうことがあります。
ですが実際には、
肩の状態は
一つの原因だけで説明できるとは限りません。
そのため、
「これが原因」
「これが正解」
を探し続けるほど、
迷いや不安が
強くなることもあります。
ここでは、
これまでの内容を踏まえながら、
肩の状態を
どのように整理していけばよいのかを
まとめていきます。
痛みだけでは状態は分からない
肩の痛みは、
痛みの強さだけで
状態が決まるわけではありません。
実際には、
・MRIで異常があっても動ける人
・異常が軽くても強く痛む人
・日によって状態が変わる人
など、
さまざまな状態があります。
そのため、
「痛い=壊れている」
と単純に考えると、
必要以上に不安が
強くなることもあります。
痛みは大切な情報ですが、
痛みだけで
今の状態をすべて判断することは
難しい場合があります。
肩は「支えの中で動く関節」
肩は、
骨だけで安定している関節ではありません。
筋肉や腱、
関節の周囲の組織などが、
周りからバランスを取りながら支えることで、
比較的
無理のない位置で動きやすくなります。
その結果、
・動きがスムーズになる
・負担が偏りにくくなる
・安心して動かしやすくなる
ことがあります。
一方で、
支えが崩れやすい状態では、
無理のある位置で動きやすくなり、
違和感や怖さにつながることもあります。
そのため、
肩を見るときは、
「どのように支えられて動いているか」
という視点が大切になります。
状態は日によって変わることがある
肩の状態は、
いつも同じではありません。
・使った量
・疲労
・睡眠
・不安
・力み
などによって、
痛みや違和感の出方が
変わることがあります。
そのため、
昨日より痛いからといって、
必ずしも大きく悪くなったとは限りません。
一方で、
痛みや違和感が強く残る場合や、
動かすほど不安が強くなる場合には、
負担が大きくなっている可能性もあります。
大切なのは、
一日ごとの変化だけでなく、
少し長い流れの中で
状態を見ていくことです。
不安や焦りも状態に影響する
肩の痛みが続くと、
「このまま治らないのでは」
「早く何とかしないといけない」
と不安や焦りが強くなることがあります。
不安や焦りが強くなると、
・力みが増える
・動きを避ける
・無理をしやすくなる
・情報を追いかけすぎる
といったことが起こりやすくなります。
その結果、
動きの中での支えが崩れやすくなり、
さらに違和感や痛みにつながることもあります。
そのため、
「不安をなくす」ことだけではなく、
今の状態を整理しながら、
安心して動かせる範囲を見つけていくことが
大切になります。
情報は「整理するため」に使う
肩について調べていると、
さまざまな情報が出てきます。
「これをすれば治る」
「この痛みは危険」
「原因はこれです」
といった強い言葉を見ることもあります。
ですが、
情報を増やし続けることで、
かえって迷いや不安が
強くなることもあります。
そのため、
「何が正しいか」だけを探し続けるのではなく、
「今の自分の状態をどう整理するか」
という視点で
情報を見ることも大切になります。
「続ける」「休む」だけでは整理できないこともある
肩の状態を考えるとき、
「動かした方がいいのか」
「休ませた方がいいのか」
迷うことがあります。
ですが実際には、
続けるか休むかの
二択だけでは整理しにくいことがあります。
例えば、
・動かす範囲を小さくする
・回数を減らす
・負担を一時的に減らす
・安心して動かせる範囲で行う
といった、
「調整する」
という考え方が大切になることもあります。
肩の状態は、
頑張るか、完全に休むかだけではなく、
今の状態に合わせて
少しずつ調整していくことが大切です。
ここまでのまとめ
肩の状態を整理するときは、
・痛みだけで判断しない
・支えが保たれているかを見る
・日による変化を含めて考える
・不安や焦りも状態に影響する
・情報は整理のために使う
・「調整する」という視点を持つ
といった考え方が大切になります。
そのため、
「原因を一つに決めること」
よりも、
「今どうなっているのか」
を少しずつ整理していくことが、
肩と向き合っていく上で
大切になります。
さらに詳しく整理したい方へ
この記事では、
肩の状態を判断するときの基本的な考え方を整理しました。
ただ実際には、
「自分の肩がどの状態に近いのか」
「続けてよいのか、休んだ方がよいのか」
迷うこともあると思います。
そうした判断をもう少し具体的に整理するために、
有料noteを作成しています。
痛みだけで判断せず、
「支え」や「安心して動かせる範囲」という視点から、
今の肩をどう捉えるかをまとめています。
次の記事へ
ここまで、
肩の痛みや違和感を
どのように整理していくかについて
まとめてきました。
では、
この考え方は、
投げる動作で肩が痛くなる場合にも
同じように使えるのでしょうか。
投球では、
短い時間の中で
肩に大きな負担がかかります。
そのため、
「投げると痛い」
「投げた後に痛い」
「投げ続けていいのか分からない」
といった悩みが出やすくなります。
次の記事からは、
これまで整理してきた
「支え」や「状態の見方」をもとに、
投球時の肩の痛みについて
少しずつ整理していきます。
▶次の記事はこちら

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