成長期で肩が痛いときに考えたいこと

成長期で肩が痛い。不安になる理由

野球やソフトボールをしている中で、
成長期の選手が肩の痛みを感じることがあります。

最初は少しの違和感でも、
投げるたびに気になるようになると、
本人も保護者も不安になりやすくなります。

「このまま投げていいのか」
「成長期だから大丈夫なのか」
「休ませた方がいいのか」
「無理をすると悪くなるのではないか」

このように考えることもあると思います。

成長期の肩の痛みは、
大人の肩の痛みと同じように考えにくい部分があります。

体が成長している途中であり、
骨や筋肉、関節のまわりの組織も
まだ変化している時期だからです。

そのため、
成長期で肩が痛いときは、
痛みの強さだけで判断するのではなく、
今の体や肩が、投げる負担に対応できているかを
整理していくことが大切になります。

成長期の肩は変化の途中にある

成長期の体は、
大人の体とは少し違います。

身長が伸びる時期には、
骨や筋肉、関節まわりの状態も
変化していきます。

その中で、
体の成長に対して、
肩や体幹、下半身の使い方が
まだ追いついていないこともあります。

また、身長が伸びる時期には、
下半身や体幹の動きが硬く感じられたり、
以前と同じように体を使いにくくなったりすることもあります。

その結果、
体全体で力を伝えにくくなり、
肩や腕に負担が集まりやすくなることがあります。

そのため、
以前は痛くなかった投げ方でも、
成長期のある時期から
肩に違和感や痛みが出ることがあります。

これは、
単に「弱いから」
「根性が足りないから」
という話ではありません。

成長している途中の体に、
投げる負担がどのようにかかっているかを
見ていくことが大切です。

痛みを我慢して投げ続けない

成長期の選手は、
痛みがあっても我慢してしまうことがあります。

試合に出たい。
チームに迷惑をかけたくない。
ポジションを失いたくない。
監督やコーチに言いにくい。

こうした気持ちが重なると、
肩が痛くても言い出せないことがあります。

しかし、
成長期の肩の痛みを
「少し痛いだけ」
として我慢し続けることには注意が必要です。

特に、
投げるたびに痛みが強くなる。
投げた後も痛みが残る。
日常生活でも肩が気になる。
夜に痛みが気になる。

このような場合は、
無理に投げ続けるよりも、
一度負担を減らして状態を整理することが大切です。

投げられるから大丈夫とは限らない

肩に痛みがあっても、
ある程度は投げられることがあります。

そのため、
周囲から見ると
「投げられているから大丈夫」
と思われることもあります。

ですが、
投げられることと、
肩が安心して投げられる状態であることは
同じではありません。

痛みをかばいながら投げている。
怖さがあるまま投げている。
腕を振り切れない。
投げた後に肩が重くなる。

このような状態では、
表面的には投げられていても、
肩に無理がかかっている可能性があります。

成長期の肩を見るときは、
「投げられるかどうか」だけでなく、
投げたときの感覚や、
投げた後の反応も含めて見ていくことが大切です。

投げると肩が痛いときの基本的な見方については、
こちらの記事でも整理しています。

関連記事:
投げると肩が痛いときに考えたいこと

肩だけでなく体全体を見る

投球は、
肩だけで行う動きではありません。

下半身で力を作り、
体幹を通して、
肩甲骨、肩、肘、手首へと
力が伝わっていきます。

成長期では、
体が大きくなっている途中で、
体全体の使い方が変わりやすい時期でもあります。

身長が伸びた。
体が重くなった。
以前より力がついてきた。
強く投げられるようになってきた。

こうした変化がある一方で、
体全体の動きのつながりが
まだ安定していないこともあります。

その結果、
強く投げようとしたときに、
肩や腕だけで頑張ってしまい、
肩に負担が集まりやすくなることがあります。

成長期の肩の痛みを考えるときは、
肩だけを見るのではなく、
体全体の動きの中で、
肩にどのような負担がかかっているかを
見ていくことが大切です。

「休む」は悪いことではない

成長期の選手にとって、
休むことは不安になりやすいものです。

休むと遅れるのではないか。
レギュラーを外されるのではないか。
周りに迷惑をかけるのではないか。
また投げられなくなるのではないか。

このように感じることもあります。

ですが、
肩の状態によっては、
一度投げる負担を減らすことが
必要になることもあります。

休むことは、
さぼることではありません。

今の肩が、
投げる負担に対応できる状態かを整理するための
大切な時間になることもあります。

また、
休むといっても、
すべてを完全に止めるだけではありません。

投げる距離を短くする。
球数を減らす。
強く投げる場面を避ける。
痛みが出る動きを一時的に控える。
肩以外の体の使い方を見直す。

このように、
負担を調整しながら状態を見ることもあります。

休むべきか迷うときの考え方については、
こちらの記事でも整理しています。

関連記事:
投げると肩が痛いときは休むべき?迷うときに考えたいこと

保護者が見ておきたいこと

成長期の肩の痛みでは、
本人が痛みをうまく伝えられないこともあります。

「少し痛いだけ」
「大丈夫」
「投げられるから平気」

と言っていても、
実際には不安を感じている場合もあります。

保護者が見ておきたいのは、
痛みの有無だけではありません。

投げた後に肩を気にしていないか。
翌日に痛みを訴えていないか。
腕の振り方が変わっていないか。
投げることを怖がっていないか。
日常生活でも肩をかばっていないか。

こうした変化も、
肩の状態を整理する手がかりになります。

大切なのは、
「痛いなら全部だめ」
と決めつけることでも、
「投げられるなら大丈夫」
と考えることでもありません。

本人の訴えや動きの変化を見ながら、
今の肩がどの負担に反応しているのかを
一緒に整理していくことです。

痛みが続くときは相談することも大切

成長期で肩の痛みが続く場合、
自己判断だけで投げ続けるのは注意が必要です。

特に、
痛みが強くなっている。
投げた後も痛みが残る。
日常生活でも肩が痛い。
夜に痛みが気になる。
投げることへの怖さが強い。

このような場合は、
一度状態を確認することが大切です。

特に小学生から中学生くらいの選手では、
成長途中の骨の部分に
投球の負担がかかるタイプの肩の痛みが
関係することもあります。

専門的には、
上腕骨近位骨端線障害と呼ばれるような、
成長線まわりへのストレスとして
整理されることもあります。

そのため、
痛みが続く場合や、
投げるたびに痛みが強くなる場合は、
「少し痛いだけ」と考えて投げ続けるのではなく、
専門家に相談しながら状態を整理することが大切です。

成長期の肩は、
まだ変化している途中です。

早めに状態を整理しておくことで、
必要以上に無理を続けることを
避けやすくなります。

痛みを我慢して投げ続けるよりも、
今の肩がどういう状態にあるのかを確認しながら、
進めていくことが大切です。

ここまでのまとめ

成長期で肩が痛いときは、
痛みだけで判断するのではなく、
今の体や肩が投げる負担に対応できているかを
整理していくことが大切です。

特に、
・成長期の肩は変化の途中にある
・痛みを我慢して投げ続けない
・投げられるから大丈夫とは限らない
・肩だけでなく体全体を見る
・休むことは悪いことではない
・保護者は投げた後の反応や動きの変化も見る
・痛みが続くときは相談することも大切
といった視点が大切になります。

成長期の肩の痛みは、
本人の努力不足や気にしすぎだけで
片づけられるものではありません。

今の体の状態、
投げる負担、
肩の支え、
不安や怖さを含めて、
少しずつ整理していくことが大切です。

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今回は、
成長期で肩が痛いときに考えたいことを整理しました。

成長期の選手では、
肩の痛みを感じていても、
監督やコーチに言い出しにくいことがあります。

「休みたいと言ったら怒られるのでは」
「チームに迷惑をかけるのでは」
「大事な試合に出られなくなるのでは」

このように感じて、
痛みを我慢してしまうこともあります。

次の記事では、
監督に肩の痛みを言えないときに考えたいこと
について整理していきます。

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