ここまでの記事で
肩は「支えの中で動く関節」である
というお話をしてきました。
その中で
・支えのバランスが崩れると痛みにつながる
という視点も出てきたと思います。
ではなぜ肩は
「支え」が必要な関節なのでしょうか。
肩はもともと安定しきっている関節ではない
肩は
大きく動かせる関節ですが
それは裏を返すと
もともと
安定しきっている関節ではない
ということでもあります。
例えば
股関節は深くはまり込む構造で
安定性が高い関節です。
膝も基本的には
安定を優先した構造になっています。
それに対して肩は
・受け皿が浅い
・広く動くことができる
・自由度が高い
という特徴があります。
そのため
支えがあってはじめて
安定した状態が保たれる関節です。
「不安定」という言葉について
こうした状態は
一般的には「不安定」と
表現されることがあります。
ただ
不安定という言葉には
少しネガティブな印象があるかもしれません。
ですが
それ自体が
問題とは限らない場合もあります。
むしろ
大きく動けることや
細かく調整できることは
こうした構造があるからこそ
可能になっています。
問題になるのは「支えがうまくいかないとき」
肩に違和感や痛みが出るときは
不安定だから悪いというよりも
支えがうまく働いていない状態
と考えた方が
整理しやすいこともあります。
例えば
・動かしたときに引っかかる感じがする
・力がうまく入らない
・日によって状態が変わる
こうした変化は
肩の構造そのものというよりも
その時の状態や使い方の影響を受けている
とも考えられます。
ここまでのまとめ
肩は
・もともと安定しきっている関節ではない
・支えがあって安定が保たれる
・そのバランスが崩れると違和感につながる
という特徴があります。
今の状態も
弱い、壊れていると決めつけるのではなく
支えがうまく働いているかどうか
という視点で見てみると
少し整理しやすくなるかもしれません。
次の記事へ
では
「支える」とは
具体的にどういうことなのか。
このあたりが見えてくると
肩の状態の捉え方は
もう少しシンプルになります。
次の記事では
この「支える」という考え方について
整理していきます。

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