肩が痛いのに、画像検査では「異常なし」と言われた理由

この記事は、
「肩が痛いのに原因がはっきりせず、不安を感じている方」
に向けて書いています。

実は、画像検査で異常が見つからなくても、
肩が痛くなることは珍しくありません。

それは、
「壊れているかどうか」と
「動いたときの負担」が、
別の問題だからです。


肩の痛みが続いて病院を受診し、
レントゲンやMRIを撮った結果、
「特に異常はありませんね」と言われた。

その言葉を聞いて、
少し安心した一方で、
こんな気持ちが浮かんだ方も多いのではないでしょうか。

痛いのは確かなのに、原因が分からない。

周りからは、
「異常ないって言われたなら良かったじゃない」
と言われてしまう。

でも、自分の肩は確かに痛い。

この違和感を、
どう説明したらいいのか分からない。

実はこのような悩みは、
普段の私の臨床の中でも、
患者さんから多く聞かれる悩みです。


画像検査で「異常なし」と言われて、不安になった方へ

まずお伝えしたいのは、
痛みがあるのに「異常なし」と言われて戸惑うことは、
決しておかしくないということです。

「何も問題がないなら、なぜ痛いのか」
「この痛みは我慢するしかないのか」

そう感じるのは、
ごく自然な気持ちだと思います。

この時点で、
あなたの痛みが軽いとか、
気のせいだとか、
そういう意味ではありません。


画像検査が教えてくれること・教えてくれないこと

レントゲンやMRIは、
肩の状態を把握するうえで
とても大切な検査です。

骨折がないか

筋肉や靭帯などに大きな断裂がないか

明らかな炎症や変形がないか

こうしたことを確認するために、
画像検査は欠かせません。

一方で、
画像検査だけでは分かりにくいこともあります。

それは、
「実際の動作の中で、肩がどのように使われているか」
という部分です。

画像は基本的に、
じっとした状態を切り取ったものです。

そのため、
動作の中で生じる負担や違和感までは、
写りにくいことがあります。


肩は「動きの中」で負担がかかる関節

肩関節は、
体の中でも特に動く範囲が広い関節です。

腕を前に上げる

横に開く

腕を背中に回す

頭の上で作業をする

こうした動きができるのは、
肩がとても自由な構造をしているからです。

ただその分、
肩は構造的に不安定=安定しにくい
という特徴も持っています。

安定と自由さのバランスが崩れると、
動かすたびに肩に負担がかかりやすくなります。


動かすと痛いのに、画像では分からない理由

「じっとしていると大丈夫なのに、
動かした瞬間にズキッとする」

このような痛みの出方は、
患者さんでもよく見られます。

この場合、
骨や腱に明らかな異常がなくても、
肩の関節が動くたびに、
負担のかかりやすい状態になっていることがあります。

肩は、動くときに、
関節の中で骨の位置が大きくズレず、
安定した状態を保ちながら動くことが
大切とされています。

専門的には、
この状態を「求心位」と表現することもあります。

ただし、
この言葉を覚える必要はありません。

大切なのは、
画像では問題が見つからなくても、
動きの中で痛みが出る理由は存在する、
という点です。


「異常なし」と言われても、痛みを感じることはおかしくない

痛みがあるのに原因がはっきりしないと、
「自分の感じ方が間違っているのでは」と
不安になる方もいます。

しかし、痛みは、
画像に写る異常だけが原因とは限りません。

画像検査では評価しきれないような、

筋肉の働き方

力の入りやすさ

動かす時の不安感や違和感

こうした要素が重なって、
痛みの原因となっていることもあります。

つまり、
「画像上の異常なし=問題なし」ではない
ということです。


大切なのは「今の肩がどうなっているか」を整理すること

肩が痛いと、
「早く治したい」
「何をすればいいのか知りたい」
そう思うのは自然なことです。

ただ、いきなり答えを探す前に、
一度立ち止まって考えてみてほしいことがあります。

それは、
今の肩がどんな状態にあるのかを整理することです。

何が分かっていて、
何がまだ分かっていないのか。

ご自身の身体にもう一度目を向け、
肩の状態を整理するだけでも、
不安は少し軽減するのではないかと思います。


このブログでお伝えしていきたいこと

このブログでは、
「これをやれば必ず治る」といった方法は
お伝えしていません。

その代わりに、
今の肩の状態をどう捉え、
これからどう向き合っていくかを、
整理して考えるための材料を
お伝えしていきます。

もし今、

「硬いから痛いと言われているけれど、しっくりこない」
「ストレッチを続けているのに変わらない」

そんな疑問を感じているなら、
次の記事で、

「肩が硬いと言われ続けているのに、
痛みが変わらない理由」

について、
一緒に整理していきたいと思います。

▶次の記事はこちら


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