ここまでの記事で
肩は
・支えの中で動く関節であること
・安定は動きの中で保たれること
・力みがあるとバランスが崩れやすくなること
について整理してきました。
その中で
「可動域」という言葉も
よく聞くのではないかと思います。
では
動く範囲が広いことは
そのまま良い状態と言えるのでしょうか。
可動域=広いほど良いとは限らない
可動域というと
・大きく動く方が良い
・柔らかい方が良い
といったイメージを持つ方も
多いかもしれません。
ですが
肩の場合は
単純に可動域が広いことが
良い状態とは限りません。
むしろ
動く範囲は広いのに
動きの中で安定が保てていないと
・ぐらつく感じがある
・引っかかりが出る
・不安を感じる
といったことにつながることもあります。
可動域と安定はセットで考える
肩の状態を見るときには
可動域と安定を
分けて考えるのではなく
一緒に見ていくことが大切です。
例えば
同じように腕が上がる場合でも
・無理なくスムーズに動くのか
・どこかで引っかかるのか
によって
状態の見え方は変わってきます。
そのため
単に
どこまで動くかだけでなく
どのように動いているか
という点も重要になります。
無理に広げることで崩れることがある
可動域を広げようとして
無理に動かしたり
強く伸ばしたりすると
一時的に動く範囲が広がることもあります。
ですが
その中で
安定が保てていない状態で動かすと
・力みが強くなる
・バランスが崩れる
・違和感が出やすくなる
といったこともあります。
また
動きが不安定な状態では
体が無意識に支えようとして
周りの筋肉が緊張しやすくなり
結果として
動く範囲が狭く感じられることもあります。
「今の可動域でどう動けるか」が大切
可動域を考えるときには
どこまで動くかだけでなく
今の範囲の中で
どれだけスムーズに動けるか
という視点も大切になります。
例えば
少し狭い範囲でも
・無理なく動かせる
・力みが少ない
・安心して動かせる
といった状態であれば
それは一つの良い状態とも言えます。
可動域が広がる流れ
肩の変化は
可動域が先に大きく広がるというよりも
・動きやすさが変わる
・力みが減る
・安心して動ける範囲が広がる
といった流れの中で
結果として
可動域が広がっていくこともあります。
ここまでのまとめ
可動域と安定は
・別々ではなく一緒に考える必要がある
・広いだけでは良い状態とは限らない
・動きの質も重要になる
という特徴があります。
そのため
単純に
「もっと動かさなければいけない」
と考えるのではなく
今の動きの中で
どのようにバランスが取れているか
という視点で見ていくことが大切になります。
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では
こうして動かせる範囲が広がってきたときに
「一度良くなったのにまた戻った気がする」
「昨日より動きにくい」
と感じることはないでしょうか。
動きが変わってくると
使い方や負担のかかり方も変わり
状態の感じ方に差が出てくることもあります。
こうした変化は
必ずしも悪化とは限らず
回復の流れの中で起こることもあります。
次の記事では
「状態が戻るように感じる理由」について
整理していきます。

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